しがない女子の隠れサブカルな日々

日々思った事やあった出来事を淡々と綴ってます。

普段ほとんど映画を見ない私が映画を見る大人に憧れて海街diaryを見た話

こんにちは。

突然ですが、私は映画をよく見る人—いわゆる"映画通"な人に憧れています。

 

実力派俳優がテレビで「小さい頃からよく映画を見ていて…」と言ったり、芸術家やミュージシャンが「映画を見て影響を受ける事が…」なんてことを言ったり…普段映画を全く見ない私からしてみれば、芸術やら映像美やら日本文学やら(コレは違う)をわかってる気がしてとにかくカッコイイわけです。わかりますか。わかりませんか。

 

例えば、「休日とか何してるの?」って聞かれたときに「漫画見たり録画したアニメ見たり」と答えたらオタクっぽい人なのかな…と思われ、「村上春樹読むの好き」なんて答えた日には(こいつちょっとカフェ入っただけで村上春樹文学について語り倒してきそうだな気取りやがって近寄らんとこ)となるのが現実。反論は受け付けません。ちなみに私はマンガもアニメも村上春樹もかじってます。

しかし、そこで「一日映画見てるかな〜」と言った時の、「ふーん………で?どんなの見るの?」というような空気。同じインドア趣味である漫画や読書とは違う、明らかな格差。"暗そう"というイメージを超える"なんか大人"な雰囲気。私も趣味は映画とか言ってみたい。TSUTAYAで借りて来たDVDをツマミ片手に見ていたらいつの間にか日が暮れていたい。1人映画館で映画を2、3本通しで見ていたらあまり面白くない映画にあたって、「今日はもう結構見たし、まだ半分以上ありそうだけどもう出ちゃおっかな。」とかやりたい。

 

そして先ほど軽く触れましたが、私は普段全く映画を見ません。親が契約しているWOWOWも錦織の試合を見るためだけにしか機能しておらず、「映画とかあまり見に行かないかな〜DVDで良いって感じ」とかいいつつDVDすら見ていないクソ野郎です。

金曜ロードショーの時間はロンハーを見てるし、映画を見に行くにしてもせいぜい読んでた漫画の実写化かコナンの劇場版のみという始末。「みんなが見に行ったから」という理由だけで少女マンガの映画化を見に行っては、あまりの面白くなさに後悔をしてじっとレジに消えて行ったであろう1000円札を見つめる日々。アカデミー賞をとるような映画は全く見た事がありません。君の名はもシンゴジラも見ていません。

 

というわけで最近親がCSを見れるようにしたこともあり、私も「趣味?映画かな〜よく金曜の仕事終わりとかにレイトショー見に行っちゃうんだよね」な大人になるべく映画を見始める事にしました。とりあえずはCSの番組表をざっと見て聞いた事あるものを予約。スペースシャワー以外でCSをほとんど使わないのでなんだか得した気分です。

この時点で参考書を買って勉強をした気になってる中学生現象(あおいマン命名)が起こり、映画通になった気になってしまいましたが、なんとかぐっとこらえました。まだ目標は達成していません。

 

そんなこんなで録画リストを見ていると、下の方に映画通への憧れを抱き始めたばかりの頃の私が録画した海街diaryが再生されずに残っていたので、まずそれから見てみる事にしました。

日々の生活に疲れ、外に遊びに行くべきであろう休日でも家で寝て過ごしたい億劫な気持ちを抱えるOLを再現した、カーテンは閉じたままの薄暗い部屋で再生してみました。

ネタバレレビューサイトではないので細かくは書きませんが、見終わった後には、え!なにこれ!めっちゃいいじゃん!これぞ日本文学!(?)という謎の高揚感に包まれました。スマホゲー片手に見ていたので途中よくわからんところもありましたが(やめろ)、最後エンドロールが流れたときには私今、行間を読んでる!めっちゃ読んでる!と鼻息を荒くせざるを得ませんでした。

 

刑事ドラマや推理小説の見すぎで何か大きな事件が起こらなければ満足できない病にかかっている私は、途中で飽きてしまうんじゃないかと不安でしたが、「これはこれで全然アリだな」というかんじでした。

また、頭の悪そうな可愛い女の子が嫌いな典型的にこじらせたブスの私は広瀬すずが好きではなかったのですが、長澤まさみの下着姿で帳消しにされました。ない棒がおっ立ちそうでした。………なんでもないです。私もあんな女になりたいです。

 

というわけで一人っ子の私も、姉妹って……いいな……と少しセンチメンタルな気分になるくらい良い映画でした。邦画を少し見たら洋画も見てみたいな…と今後の楽しみが増えました。ハリーポッタースパイダーマンもバックチューザフューチャーも見た事ないのでUSJをあまり楽しめない私ですが、少しずつ手を出して行きたいと思います。